「ツイテ」ができるコ
犬を迎えるときの最初の買い物って、何だったろう。ケージやベッドもそうだけど、まずは首輪とリードだったと思います。お店で選ぶときのあのウキウキとした気持ち! 子犬の成長は早くて、首輪はすぐにきつくなってしまう。その買い替えのたびにまた選択の機会が回ってくるのも幸せなことでした。
2019年、わが家は新しい家族を迎えました。元保護犬の黒柴のオスで、当時は生後10カ月。トライアルでうちにやってきたとき、私はすでに黒柴ちゃんの首輪とリードを気にしていました。リードについては、ネットで見て憧れていたデザインのものを見直してソワソワ。ひょっとすると黒柴ちゃんは、私がここ数年我慢していたことを叶(かな)えてくれるかもしれなかったからです。
それはズバリ「デザイン優先」でリードを選ぶということ。預かりをしていたのが訓練士さんなので、散歩で「ツイテ」ができるというのです。わぁぁ、憧れてたやつ! 愛犬こまのリードを買うときの検索ワードは「迷子防止」とか「すっぽぬけ防止」。機能性第一で、デザインは後回しだったんだよぉ……。ま、一番の原因はしつけられない自分たちのせいなんですが。
すず首輪製作工房
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結局は飼い主次第
さて、しばらくしてわが家に迎えることが決まった黒柴ちゃん。名前はガクにしました。首輪は先代犬のテツに似合うと思って買いおきしていたものがちょうどピッタリ。よく似合います。リードは、訓練士さんのところから持参してきたものを引き続き使用することに。黒くて細い革製で、カッコいい!
ガクと散歩に出てみると、まぁ歩きやすいこと! 信号待ちでは私の左側についてオスワリ。それだけでウルウルしそうです。
ところがそれから1カ月後。ガクは姉貴分のこまと同じ「迷子防止」を使っております。夫や私と一対一の散歩なら落ち着いて歩けるんですが、こまと一緒だとはしゃぎすぎてしまうのです。よその犬や物音を怖がってイヤイヤをすることも出てきて、細いリードでは心許(こころもと)なくなり買い替えました。連れて歩く人間がナァナァだと、犬も変わってしまうんですね~。反省。
プロフィール
影山直美
柴犬こま(メス・4才)、ガク(オス・1才)、夫と湘南に暮らすイラストレーター。
手ぬぐいなどのオリジナルグッズも制作。近著は『よりぬき柴犬さんのツボ』(辰巳出版)。習い事は銅版画と英語と筋トレ。
http://ginshiba.com
絵・文=影山直美
構成/鈴木珠美