【コーギースタイル】風の吹くまま、気の向くまま ─ コギさんは旅人気質!?(その3)
長年コーギーを取材していたコギスタ編集部は唐突にひらめいた。「コーギーって旅人気質じゃない?」旅特集にかこつけて、コーギーが持つ旅人っぽさを探る旅に出よう。(コーギースタイル Vol.41より)
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コーギーって、なんとなく あの有名な旅人に似ている
さて、なぜ編集部がいきなり「コーギー=旅人?」なんて思いついたかというと、散歩中にあちこちにおいを嗅ぎながら自由奔放にふらふらするコギさんが、なんとなく〝あの人〞に似ていたからだ。そう、カンカン帽に腹巻き、トランクケース、雪駄というスタイルで日本全国を放浪する旅人〝寅さん〞である。コギさんに帽子をかぶせると、容姿的にも似てなくはない……?
寅さんといってパッと思いつく旅人気質は、自由、好奇心旺盛、情が深い、人の懐に入るのがうまい、などなど。あれ、やっぱりコーギーの性格によく当てはまるような気がするぞ。
実際のところどうなのだろう? そう思った取材班は「コーギー=旅人=寅さん」という持論を証明するために、取材の旅に出た。コーギーの旅人っぽい性格を探していこうではないか!
マロン「さくら〜待ってろよ〜」
「誰!?」
モデル犬
今回取材に協力してもらった、個性豊かな読者犬たち。みんな活動的で、生き生きとした目をしているのが印象的。果たして、旅人気質を持っているのだろうか?
気質⑤ 自立心が高い
自分の食い扶持は自分で! その気迫に圧倒される
人に甘えることも重要な旅人気質のひとつだが、同時に自分のことは自分でするという自立心も旅人には要求される気質。例えば、旅先でお金がなくなれば自分で飯代を稼ぐ必要がある。その点、今回登場したコーギーたちはみな、自立心が高いといえる。何かを食べたいと感じたな、フセ、ゴロンなどを飼い主の前で行い、自分の持てる技をすべて駆使して、食い扶持を稼ごうとするのだ。その真剣さ、まさにプロフェッショナル。この気概があれば、どこでも生きていけそうだ。
続けたいならばあれをくれ
撮影中急に動かなくなったロニーとココ。「続けたいなら、あれが必要」という感じで、美幸さんを見つめる。冷蔵庫から出てきたのはキュウリ。食した後「よしよし」という表情で、また撮影に戻る2匹。
これがないと頑張れまへん
ロニー「よっしゃ頑張るぞー」
ココ「あたいも!」
オヤツのために、 厳しい労働も耐える
食うための労働。犬にとっての労働は、コマンドの成功。見せられたオヤツを我慢するのはさぞかし辛かろう。しかし、MIYUとMoonyの2匹は鍛え抜かれた精神力でやってのけ、オヤツをゲット。
Moony「食うためには我慢も必要」
MIYU「集中!」
Moony「ねぇマダかな」
MIYU「もうちょいやろ」
気質⑥ 元気いっぱいである
旅には健脚であることが必要 延々続くボール投げで鍛える
有名なプロレスラーも言っている。「元気があればなんでもできる!」旅に出るには元気が必要。これが、一番重要な旅人気質かもしれない。コーギーは概して元気だが、今回特にそれを見せてくれたのはMoony。「ボール投げを始めると、永遠に続けます。こっちが疲れてしまいます」実際、隙あれば誰かの足元までボールをくわえて運び、ボールを投げてくださいと要求していた。何度もそれを繰り返す。こうやって鍛えられた健脚は、旅に役立つのは間違いない。
さあさあ旅に出ましょうや!
急げー
【旅人コラム】多少のいやなことがあっても 忘れるだけのポジティブさが必要
旅に危険はつきもの。かくいう私も、車で崖から落ちてヘリに救出されたり、タイの山奥で犬に噛まれたりしている。しかし、それでへこたれてしまうと、もう旅ができなくなる。その点、コギさんはポジティブな性格を持ち合わせている。失敗や恐怖に過剰にビビらず、旅を楽しむ心を持っているといえる。
飼い主のおおらかさが、旅人気質を作る
取材を通じて感じたことがある。旅人気質は環境が作るということ。確かに、コーギーはもともと持っている性格も旅人っぽい。しかし、それよりも、飼い方がコーギーの旅人気質を作っている気がした。押さえつけることはなく、ある程度のルールだけを教え、あとはのびのび育てることで、もともと持っている個性を認めてあげているのだ。そういえば寅さんも、さくらさんを始め家族に見守られている。その点でもやは、コーギーは旅人気質だった。フーテンの寅ならぬ、フーテンのコギってとこか。
Text:Daizo Okauchi
Photos:Masayuki Satoh
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