イギリスと犬の関係がうかがい知れる映画
気分をスカッとさせたいときにぴったりなのが、スパイアクション映画の『キングスマン』です。キングスマンとは、表向きは高級テーラー(紳士服の仕立屋さん)ですが、真の正体はどの国にも属さない世界最強のスパイ機関。その活躍と、キングスマンのスパイとなる道を選んだ主人公、エグジー(タロン・エガートン)の成長を描いた物語です。イギリス人のマシュー・ヴォーン監督のもと、イギリスで製作されたイギリスが舞台の作品で、作中にはイギリス要素がてんこ盛り。犬のシーンはわずかですが、犬にもしっかりそれが反映されているのが特徴です。
ブーツサイズのJ.Bは、愛らしくて出てくるたびにほのぼのした気持ちに。ハリーの愛犬ミスターピックルはつぶらな瞳がキュート!
例えばエグジーと犬が出会うシーン。スパイになる訓練の一環として、協調性を鍛えるために子犬をしつけるよう課されるのですが、これがいかにもイギリスらしい! というのも、イギリスではかつて貴族のたしなみとして盛んに狩猟が行われており、犬は狩猟に欠かせない存在でした。そしてスパイは狩猟のようにターゲットを狙う者。その相棒に犬が選ばれるのは、いかにもイギリスらしいなと思うのです。ちなみにエグジーの相棒はパグで名前はJ.B。コロンとした後ろ姿や、訓練の移動中に意地でも走ろうとしない様子など、かわいすぎて胸キュンです。
続編『キングスマン: ゴールデン・サークル』では、ケアーン・テリアが重要な役どころとして登場します。記憶喪失になってしまったキングスマンのベテランスパイ、ハリー(コリン・ファース)。記憶を取り戻すきっかけとなるのが、ハリーの愛犬であるケアーン・テリアなのです。原産地はイギリスで、テリアのなかでもっとも古いと言われている犬種。「監督はよくわかっていらっしゃる!」と、叫ばずにはいられません。
9月25日には、キングスマンの誕生秘話が描かれる最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』が公開予定。果たして今回も犬は登場するのでしょうか!?
『キングスマン』
ブルーレイ発売中
¥1,800(+税)
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
プロフィール
緑 樹子
フリーランスの編集・ライター。得意な分野は暮らしまわりだが、映画も大好き。気になる映画は映画館で見る派。夫の実家の愛犬、ミニチュア・シュナウザーのバティ(オス・9才)と遊んだり、出かけたりするのが楽しみ
構成/小松﨑裕夏
イラスト/あらいのりこ
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