アメリカンショートヘアってどんな猫? 歴史やカラダの特徴について
「アメショー」という愛称で親しまれているアメリカンショートヘア。丸い顔とフレンドリーな性格で、日本でも人気の高い純血種の代表格です。
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アメリカンショートヘアの歴史
アメリカンショートヘアはもともと町にも田舎にもいる普通の猫でした。ヨーロッパからの移住者が、船荷をネズミの被害から守るためにメイフラワー号に乗せていたブリティッシュショートヘアがその前身だといわれています。
この猫たちはアメリカ上陸後、互いに交配することで頭数を増やし、新しい環境に順応していきました。当時は作物や船荷を守るためのワーキングキャットとしての役割が強く、愛玩用の純血種として確立していなかったため、異種猫との交雑によって比較的遺伝疾患の少ない頑健なカラダを得ることができたとされています。
20世紀初頭、アメリカの人口が増えるにつれ、外国から持ち込まれる猫の品種も増えました。メイフラワー号で渡ってきた猫たちは、外国種に対しドメスティックと呼ばれていましたが、その後外国種との交配で本来の姿からかけ離れていきました。そこで当初のドメスティックの姿を保つため、ブリーダーが努力を重ねた結果、現在のような姿のアメリカンショートヘアが確立しました。
初期の時代は、ドメスティックショートヘアと呼ばれていましたが、1966年にアメリカンショートヘアと改名されました。 日本に入ってきたのは1980年以降とされていますが、日本猫とは違う毛の模様パターンや穏やかな気質が、多くの人々に愛されています。
アメリカンショートヘアのカラダの特徴は?
アメリカンショートヘアは、がっちりとした中型のセミコビータイプです。被毛は固くて軽く、光沢があります。
アメリカンショートヘアはクラシックタビーと呼ばれる、渦を巻いたような縞模様がよく知られていますが、じつは黒、白、銀、クリームなど非常に多くの毛色があり、トラディショナルカテゴリーの全ディビジョン(毛色による分け方)、全カラーが認められています。
代表格ともいわれるシルバー・クラシックタビーは、手間ひまをかけて作られた、黒とシルバーのコントラストが美しいパターンです。
アメリカンショートヘアの顔の特徴は?
アメリカンショートヘアの頭は丸みを帯びています。特徴的なのはマズル(鼻口部)。横長で角ばっている理由は、動物を捕らえて食べるのに丈夫な顎が必要だったためといわれています。耳の大きさは中くらいで、やや離れ気味についています。大きな丸い瞳は、被毛の色に合わせ多くのカラーがあります。
クラシックタビーは顔の模様も独特です。額にはM字型が浮かび、目尻から頬に向かってアイラインのような模様が入っています。クレオパトラのアイメイクを想起させることから、この柄は「クレオパトラライン」という名称で呼ばれており、クラシックタビーならではの特徴となっています。
日本人にもなじみ深く、親しみやすいアメリカンショートヘア。陽気な性格で、飼い主とずっと仲良くしてくれるやさしい猫です。
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