【獣医師監修】意外に多くて困る!? チワワの抜け毛対策
チワワについては「抜け毛が少ない」という飼い主と「抜け毛が多い」という飼い主に分かれます。これは、チワワが誕生した歴史に関係しています。今回は、このチワワの抜け毛について解説していきます。
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長
チワワは抜け毛が多い?
一般的に「シングルコート」と呼ばれる犬種は、温暖な地方で育種改良された犬が多く、寒さにはそれほど強くありませんが抜け毛は少ないといわれています。逆に、「ダブルコート」と呼ばれる犬種は、春から夏、そして秋から冬にかけて毛が生え変わる換毛期があるので、抜け毛が多いといわれています。ちなみに、寒冷地で育種改良された犬が多いことから、季節に合わせた毛の量によって体温を調節しています。
じつは、チワワは、シングルコートかダブルコートかがはっきりしないことが、「抜け毛が少ない」「抜け毛が多い」という両方の意見が出てくる理由です。
そもそもチワワは、メキシコの温暖な気候で育種改良された犬種で、もともとはシングルコートかつスムースコートでした。しかし、ロングコートのチワワを育種した結果、シングルコートとダブルコートが混在することになりました。
このような背景から、シングルコートの特徴とダブルコートの特徴をどちらも引き継いでいるチワワが多くなり、個体によって抜け毛の差が生じているのが現在の状況です。
チワワの抜け毛の防止策
それでは、チワワの抜け毛はどのように防止すればよいのでしょうか。ロングコートのチワワは、毛が多い・長いだけではなく、細いのも特徴なので、毎日のブラッシングでケアをしてあげないと、すぐに毛が絡まってしまいます。とくに、仔犬の時にブラッシングに慣れさせておかないと、抜け毛が増える成犬期にブラッシングを嫌がる可能性があるので、生まれた時からブラッシングの習慣をつけておきましょう。
では、スムースコートのチワワの抜け毛はどうでしょうか。ロングコートのチワワに比べ、抜け毛の量は少ないのですが、換毛期には短い毛が抜けます。毛が短いので絡まることはありませんが、ブラッシングをすることで血行が良くなり、換毛の促進にもつながるので、ブラッシングの習慣はつけた方がよいでしょう。
ブラッシングは、抜け毛対策や毛並みの艶出しだけではなく、犬のちょっとした変化を発見できる機会でもあります。そのため、抜け毛があるないに関わらず、習慣にしておくことをおすすめします。
チワワの抜け毛の掃除法
ブラッシングをする時は、抜け毛がいろいろな場所に飛ばないように工夫しますが、どうしても自然に抜けてしまう毛に関しては掃除が必要になります。
まずは、空気清浄機の導入をおすすめします。空気清浄機は、チワワの抜け毛を吸ってくれます。しかし、空気清浄機の近くで舞い上がった細かい抜け毛しか吸い取れないので、全体的な掃除は掃除機や粘着ローラーなどを使って行いましょう。
そして、大変なのがカーペット・絨毯についてしまった抜け毛の掃除です。掃除機・粘着ローラーでの掃除にプラスして、ラバーブラシを使い、摩擦によって細かい抜け毛を取り除きましょう。
換毛期はもちろん、普段の生活でも抜け毛は発生します。しかし、この抜け毛を放置しておくと空気や床の不衛生につながりますし、その結果チワワが体調を崩してしまうリスクが高くなります。飼い主として、チワワが快適に過ごせるように、しっかりと抜け毛対策・掃除を行うようにしましょう。
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