【獣医師監修】柴犬の理想体重はどのくらい? 太ってしまった時のダイエット法
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【獣医師監修】柴犬の理想体重はどのくらい? 太ってしまった時のダイエット法

柴犬を抱っこした時に「あれ、少し重くなったかな」と思うことがあるかもしれません。犬は人間よりも体重が少ないので、少しの食事量の変化で体重も変化します。そこで今回は、柴犬の理想的な体重やダイエット法について解説していきます。

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監修:ヴァンケット動物病院 松原且季院長

柴犬の体重について

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柴犬は、日本を代表する犬種の一つです。最近では、小さい柴犬をかけ合わせた、成犬になっても小さいタイプの柴犬(通称:豆柴)もよく見かけるようになりました。そこで、柴犬のタイプごとの理想体重を紹介します。

一般的な柴犬

成犬の体重は約9~12kgで、オスよりもメスの方が若干小さいです。具体的には、オスの体高が38~41cm、体重が9~11kgに対し、メスの体高が35~38cm、体重が7~9kgとなっています。

一般的な柴犬は、以下の2タイプに分かれます。

●縄文柴

額から鼻筋が平坦で、キツネのような面長の顔つきの縄文柴は、細身で引き締まった体格をしています。オスの体高が40~45cm、体重が10~13kg、メスの体高が40~45cm、体重が9~11kgとなっています。

●新柴犬

額から鼻にかけて深く、頬が張って丸い顔をしたタヌキ顔の新柴犬は、筋肉質で骨格がしっかりとしています。オスの体高が40~45cm、体重が9~11kgで、メスの体高が40~45cm、体重が7~9kg。縄文柴より少し小さめのサイズです。

豆柴

豆柴は、名前の通り小型の柴犬を交配させて繁殖させた柴犬なので、一般的な柴犬よりかなり小さめのサイズとなっています。オスの体高は30~34cm、メスの体高は28~32cmで、体重は4~6kgとなっています。

柴犬の食事量

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それでは、この理想的な体重を維持するためにはどのように食事を与えればよいのでしょうか。柴犬を肥満にさせないためには「適量の食事」を与えることが大切です。とはいえ、犬の体格や適切な食事量には個体差があるので、柴犬の様子を見ながら与える量を決めていきます。以下は、その目安となるエサの量です。

仔犬の時

柴犬は、仔犬の頃に一気に成長するので、成犬の2倍ほどの食事が必要となります。一般的には、体重1キロあたり160~200カロリーが目安となるので、体重が2kgの仔犬であれば1日320~400カロリーのエサが必要ということです。しかし、仔犬の時は体重や体型に大きな変化がなければ多めに与えても大丈夫です。

成犬になった時

柴犬が成犬になってからの食事の量は、飼い方によって異なります。外飼いの柴犬や、散歩にたくさん行くなど運動量が豊富な柴犬の食事は多くして、室内飼いで散歩が少ない柴犬には食事を少なめにしましょう。毎日の便をチェックし、やわらかい時は食事の量が多すぎ、硬い時は少なすぎの可能性があるので、調整して与えるようにしましょう。

高齢犬になった時

高齢になると運動量が低下するので、肥満防止のために食事の量を減らす必要があります。また、歳をとるごとに消化機能も衰えてくるので、ふやかしフードに変えることも検討した方がよいでしょう。

もし柴犬が太ってしまったら

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柴犬が理想体重を大きく上回ってしまった時は、どうすればよいのでしょうか。肥満は万病のもとといわれるほど、様々な病気を引き起こす原因となるので、すぐにダイエットを開始しましょう。柴犬のダイエットには、以下のような方法があります。

ダイエットフードに切り替える

かなりの肥満体になってしまった場合は、低カロリーのダイエットフードに切り替えます。同時に、おやつを与えないようにしましょう。

フードの量を減らす

フードを変えることを嫌がる柴犬に対しては、いつも与えているドッグフードの量を減らす方法をとります。具体的な方法としては、与える食事の量をグラム単位で測り、いつも与えている量から10%減らした量からスタートしてあげるとよいでしょう。また、野菜を細かく刻んで混ぜることでかさ増しができますが、混ぜる野菜については犬に与えても大丈夫なものか、必ず確認するようにしましょう。

食事回数を増やす

少量をゆっくり何回も食べるという、仔犬時代と同じ与え方をします。1日に与えるフードの量は変えず、回数を増やすことで一度に食べるフードの量を減らします。

運動量を増やす

肥満は、消費するカロリーより吸収するカロリーが多いことによって起こるので、運動量を増やすことでカロリーを消費させます。散歩をいつもより長くしたり、おもちゃで遊ぶ時間をたくさんとったりしましょう。ただし、無理はさせないように注意が必要です。

柴犬の体重は個体によって異なりますが、成犬で15kg以上になった場合は肥満といってよいでしょう。逆に、平均体重を大きく下回っている場合も、一度動物病院で診てもらうことをおすすめします。

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