犬のブリーダーとは? ブリーダーから犬を迎えよう!
犬を飼おうと思ったときに、ブリーダーから迎えるという方法もあります。ここでは、ブリーダーから犬を迎えるメリットや、いいブリーダーの見分け方を紹介します。
- 更新日:
ブリーダーとは
ブリーダーとは、犬の繁殖を行って、生まれてきた仔犬を世話し、販売している人たちのことです。
ブリーダーには、2種類のタイプがあります。主にペットショップに卸している人と、直接販売を行っている人。ブリーダーから犬を迎えるという場合は、後者から購入することになります。また、ブリーダーは基本的に特定の種類を繁殖しているので、犬種は1種を専門にしていることが多いのが特徴です。
ブリーダーから犬を迎えるメリット
Joana Lopes/Shutterstock.com
1.犬の特徴から飼い方まで、適切なアドバイスが受けられる
ブリーダーの多くは犬種を絞って繁殖を行っていることから、特定の犬種のプロです。専門とする犬種については、性格や行動、育て方など、あらゆることに精通しているため、適切なアドバイスをしてくれます。購入した後も、飼い方やしつけなどなどの相談にも応じてくれるでしょう。
2.健康で良質な仔犬が迎えられる
ブリーダーは犬の容姿はもちろん、健康にもこだわっています。適切な血統管理を行っているため、遺伝性の疾患は少ないものです。また、衛生管理も行き届いているので感染症の心配もさほどないでしょう。
仔犬の性格は、環境と遺伝で決まると言われています。ブリーダーは犬が無理なく生活できる環境をしっかりと整えているため、その中で暮らす親犬から生まれる仔犬は、気質のよい犬が多いと言えるでしょう。
3.血統書つきの犬を迎えられる
ブリーダーは、徹底して血統管理を行っているため、純血種、つまり血統書つきの犬を迎えることができます。ドックショーなどで優れた成績を持つ親犬もいるので、より優れた血統の仔犬が見つかることも。
4.仔犬の親や兄弟を確認できる
ブリーダーから仔犬を迎える場合、動物愛護管理法の改正によって、仔犬の現物確認と対面説明が義務付けられています。そのため、事前に犬舎を見学したり、仔犬の親や兄弟に会うこともできます。親犬を見れば、仔犬が成長したときの姿も想像できるでしょう。
5.適正な価格で迎えられる
ブリーダーから犬を迎える際は、仲介業者などを通さないため、適正価格で迎えることができるのもメリットの一つです。
ブリーダーの探し方
Javier Brosch/Shutterstock.com
ブリーダーを探すには、ブリーダーのホームページを検索してみるのがおすすめです。
ブリーダーの中には複数犬種を抱えている人もいますが、犬種に特化している人を探すのがいいでしょう。犬種に特化している分、豊富な知識を持っていることが多いためです。
気になったサイトがあれば、まずは電話やメールで問い合わせてみましょう。
いいブリーダーの見分け方
残念ながらブリーダーの中には、流行の犬ばかりを繁殖させていたり、販売後のフォローがないなど、悪質なブリーダーも存在します。最後に、いいブリーダーを見分けるためのポイントを紹介します。
1.犬舎を快く見学させてくれる
衛生的で、犬にとって暮らしやすい犬舎であれば、快く見学させてくれるはずです。仔犬の事前確認は、動物愛護管理法で義務付けられているので、見学ができない犬舎の場合、動物愛護管理法を違反している可能性もあります。ただし、ブリーダーの中には、外からのウイルスを犬舎に持ち込まないために徹底的に管理しているケースもあるので、犬舎が見学できない場合は、その理由を聞いてみましょう。
2. 生後8週目以降の仔犬が対象になっている
生後45日以下の販売は制限されているため、生後6週以前の仔犬が対象になっている場合は、いいブリーダーとはいえないでしょう。犬にとって生後数週間は、母親や兄弟と過ごせる大事なときです。この期間を親や兄弟と共に過ごさないと、社会性が身につかず、後々、問題行動を引きおこすことにもなりかねないのです。いいブリーダーであるなら、仔犬にとって大事な期間に、受け渡したりはしないでしょう。
3.仔犬の親を見せてくれる
いいブリーダーは、仔犬だけでなく親犬も大切に管理しているので、親犬を確かめることも重要です。その際、年齢が2歳以上であるかも確認しましょう。犬は2歳を過ぎると、成犬となり、遺伝的疾患がないかも確認できるため、いいブリーダーであれば、2歳に満たない犬には繁殖させていないはずです。
また、親犬に疾患がないかは必ず聞いておきましょう。遺伝性疾患がある場合、ブリーダーは動物愛護法で説明責任が義務付けられているので、説明がないと違法にあたるのです。なお、産後の母犬は、ホルモンバランスなどの崩れから見栄えが悪くなっていることもあるので、容姿が気になった場合は、ブリーダーに確認してみることです。
4.動物取扱業者登録番号を教えてくれる
ブリーダーは、通常、第一種動物取扱業業者として登録を行っているので、登録番号を聞いてみましょう。登録番号を答えられないブリーダーは問題がある可能性があります。
また、保健所では登録番号を確認することができるので、心配な場合は聞いてみるといいでしょう。
5.購入後も相談に応じてくれる
いいブリーダーは、仔犬を譲った後も、しつけや何か困ったことが起きたときに相談にのってくれるものです。それは、仔犬の生涯の幸せを願っているからです。だからこそ、いいブリーダーほど購入前に、家族構成や住居、職業、犬を飼う目的、犬の飼育経験など、さまざまな質問をしてくる場合が多いでしょう。
犬を迎えるということは、新しい家族が増えるということ。一緒に楽しく、幸せに暮らすためにも、いいブリーダーを見極めたいですね。