【獣医師監修】犬によいものを与えたい! ドッグフードの選び方

犬を飼う時に気になることのひとつに、ペットフードがあるのではないでしょうか? 1日にどれくらいの量を与えればよいのか、与えるペースはどれくらいなのか、そもそもどんなドッグフードを与えればよいのか…今回は、そのようなドッグフードに関する疑問を解消していきます。

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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

ドッグフードの種類

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まずは基本的なドッグフードの種類について紹介しましょう。

総合栄養食

一般的なドッグフードといえば、この総合栄養食。フードと水だけで犬に必要な栄養素を補えるもので、「幼犬用」「成犬用」「妊娠・授乳期用」「シニア犬用」などライフステージごとに分かれているものが多いです。

「総合栄養食」の評価基準は以下の2通りがあり、どちらの方法により評価したのかがフードの袋に記載されます。

●「分析試験による栄養基準を満たしていることを証明する方法」
●「給与試験により、評価基準を満たしていることを証明する方法」

日本のペットフード公正取引協議会では、世界的なスタンダードであるAAFCO(American Association of Feed Control Officials/アメリカ飼料検査官協会)の定めた基準を採用しています。

目的食

「一般食」「副食」「カロリー補給食」「栄養補完食」など目的に合わせて作られたドッグフードです。特定の栄養素を調整したり、カロリーを補強したりするなど、犬の状態に合わせて使用します。総合栄養食が「定食」だとすると、一般食や副食は「おかず1品」のようなイメージです。

ここからは水の含有量による違いを紹介しましょう。

ドライフード

水分含有量が10%以下で固形タイプのドッグフード全般を指します。保存期間が長いことから、経済的にも優れているフードです。また、歯に歯垢がつきにくいという特徴もあります。生後数ヶ月の仔犬に与える時は、お湯などでふやかしてから与えるのが一般的です。

セミモイストフード

指で押すとやわらかさがある、水分含有量が25~35%程度のフードです。ドライフードのように乾燥させていないため、放置しておくとどんどん乾燥してしまうので保存方法には注意が必要です。

ソフトドライフード

水分含有量はセミモイストフードとほぼ同程度ですが、ドライフードのように膨らませて作ったフードです。やわらかく食べやすいですが、水分が多めなのでカビが生えやすいという欠点があります。

ウェットフード

缶詰やレトルトタイプのものがある、75%以上の水分を含むフードです。未開封の場合は保存期間が長いですが、開封後は冷蔵庫に入れ、早めに使い切りましょう。

愛犬に合ったドッグフードを

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ドッグフードには様々な種類があります。肉が主成分のもの、魚が主成分のもの、穀物類が多く含まれているもの、野菜が含まれているもの。また、肉にも、鶏、七面鳥、ラム、鹿、牛などがあります。
一番大切なのは、そのフードを食べてしっかり消化吸収が行えているかということです。フードを変更して軟便になったり嘔吐がみられるような時は、愛犬には適していないのでしょう。

特別な疾患を持っている際に、その疾患に適した療法食を、かかりつけの先生から勧められることがあると思います。尿石症、腎臓病、心臓病、糖尿病などの療法食の存在を知っている人は多いかもしれませんね。また、太りすぎてしまった犬に与えるダイエット用の療法食もあります。

ドッグフードの与え方としつけについて

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与えたものは喜んで何でもすぐに食べてくれればいいですが、中にはなかなか食べてくれなかったり、遊びに夢中でひとくち食べては食器から離れてしまったり、という犬もいます。

基本的には、犬が食器から離れたらすぐに下げてしまうようにしましょう。そして次の食事の時間までは、自由に飲める水しか与えません。
そうすることで、「すぐに食べないと食事にありつけない」ということを学習すれば、出された食事をすぐに食べるようになってくれるでしょう。

ただ、空腹で胃液を嘔吐する状況に陥っても「食べない!」という頑固な犬もいます。その場合は犬の健康にかかわってきますので、好みのフードを少量まぜて香りをつけたり、動物病院に相談して、胃粘膜を保護するお薬を処方してもらう必要もあるかもしれません。

犬も何も食べずには生きていけません。せっかくですから、犬に合ったドッグフードをセレクトして、愛犬にも楽しい食生活を送ってもらいましょう。

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