【獣医師監修】ボンベイの特徴や性格、飼い方について
「黒ヒョウ」という異名を持つ真っ黒な猫はアメリカで生まれ、今もアメリカでは多くの人に愛されています。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
ボンベイの歴史
ボンベイは、アメリカ・ケンタッキー州の猫のブリーダーが、ジャングルの黒ヒョウをイメージして、バーミーズとアメリカンショートヘアを掛け合わせて作った品種です。品種として確立した後は、アメリカで非常に人気の猫になったようです。
ボンベイの特徴
ボンベイは「小型の黒ヒョウ」がモデルになっていますので、黒ヒョウを小さくしたような体格に、大きな金銅色の目をしています。頭はくさび型で鼻は短め、黒い短毛に覆われた美しい筋肉を持つ中型の猫です。標準的な体重は3~5kg程度です。肢は長く、綺麗な筋肉がついています。
ボンベイの性格と上手な付き合い
黒ヒョウというとクールなイメージがありますが、ボンベイは、祖先であるアメリカンショートヘアのような明るい性格と、バーミーズの愛情深さがミックスされた性格をしています。家族の中の誰か一人を愛するというよりも、子どもやほかのペットを含めた家族の誰とでも仲良くしようとする猫です。そのため、コミュニケーションのとりやすさは犬に近いともいわれています。
ボンベイと長く快適に暮らすため
ボンベイは、活発で運動が大好きです。好奇心が強く高い所も大好きなので、キャットタワーを用意してあげた方がよいでしょう。また、勝手に家具の上に上がることもあるので、家具の上は整理しておきましょう。
ボンベイは短毛なので、定期的なブラッシングもしくはコーミングをしてあげるくらいでも大丈夫ですが、独特の美しい被毛をずっと維持するためには、週1回のブラッシングは欠かさないようにしましょう。
ボンベイのかかりやすい病気としては、バーミーズとアメリカンショートヘア、両方の猫の疾患傾向を受け継いでいます。アメリカンショートヘアは心臓病である肥大型心筋症という病気を発症するリスクが高いですが、遺伝的な素因のため、予防することは難しいでしょう。しかし、小さい頃から病院に慣れてもらい、定期的に健康診断に通うことで早期発見、早期治療が期待できます。