【獣医師監修】スノーシューの特徴や性格、飼い方について
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【獣医師監修】スノーシューの特徴や性格、飼い方について

1960年代、アメリカ・フィラデルフィアで、足の先端が白いシャム(別名サイアミーズ)が生まれました。この柄を気に入ったブリーダー、ドロシー・ドハティは何とかこの特徴を持った新種を確立させようと交配の研究を始めました。そうして生まれたのが、スノーシューという品種です。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

スノーシューの歴史

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スノーシューは、アメリカのブリーダー、ドロシー・ドハティ(ハインズとも)が研究を重ねて確立された新種です。最初は、足の先が白いシャムと短毛種の猫と交配させましたがなかなかうまくいかなかったため、最終的にアメリカンショートヘアとの交配により、現在のスノーシューの原型が出来上がりました。

じつは、ドロシーはスノーシューの繁殖をあきらめています。というのも、当時はシャムと短毛種の交配は数多く行われており、かつ“キャットショーのためだけに作り出された品種”という低い評価しか得られなかったからです。しかし、彼女の仲間のブリーダーたちは繁殖を続け、現在に至っています。

スノーシューの特徴

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スノーシューの特徴はなんといっても、名前の通り白い靴(snow shoe)を履いているような足先です。

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また、シャムとアメリカンショートヘアという2種類の祖先の特徴も引き継いでいます。シャムのポイントカラーと青い目、アメリカンショートヘアのしっかりした体格を持ち合わせています。

スノーシューの体格は、平均的なオスの体重が3.5~5kg、メスの体重が3.5~4.5kg程度で、猫の中では中型に分類される大きさです。

スノーシューの性格と上手な付き合い

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スノーシューの性格は、社交的です。学習能力が高く、やんちゃな一面もあるので、思わぬ事故が起きないよう充分に気をつけましょう。また、飼い主に対する愛情表現を活発に行う猫でもあります。

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人間のそばにいることが好きで、大きな声で鳴くことはあまりありません。
人間やほかの動物に対して寛容な性格なので、みんなと仲良くできます。また、非常に活発に動き回る猫なので、キャットタワーは用意してあげた方がよいでしょう。また、おもちゃで遊ぶのも大好きなので、しっかりコミュニケーションをとる時間も大切になります。

スノーシューと長く快適に暮らすためのヒント

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スノーシューは、シャムを祖先に持っているため、シャムがかかりやすい疾病を引き継いでいます。シャムは遺伝性の疾患が多い猫なので、スノーシューも遺伝性の疾患が多くなります。遺伝性の疾患はいつ発症するかわからないので、体調の変化や行動の異常には充分に注意する必要があります。また、被毛は1日1回、ブラッシングもしくはコーミングしてあげましょう。

スノーシューは、長時間ひとりぼっちでいることを苦手としている猫なので、留守番は得意ではありません。飼い主と一緒にコミュニケーションをとるのが大好きなので、留守が多い家には向かない猫です。

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