【獣医師監修】犬に大根を与えるメリットと注意点

夏バテ防止や胃腸の健康維持など、人間にとっては有用な野菜の大根。しかし、この大根を犬に与えても大丈夫なのでしょうか。今回は、犬と大根の関係を解説していきます。

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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬に大根を与えても大丈夫

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結論からいうと、大根には健康な犬にとって有毒な成分は含まれていないため、適量であれば与えても問題ありません。

大根には、解毒・抗菌作用や血液をサラサラにしてくれる効果を持つイソチオシアネートのほか、ビタミン・ミネラル・カルシウムが豊富に含まれています。ただし、食物繊維も豊富に含まれているので、与えすぎにはくれぐれも注意しましょう。

犬に大根を与える際の注意点

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実の部分の与え方

犬はきわめて肉食に近い雑食動物なので、肉を消化することには長けていますが、野菜を消化するのはあまり得意ではありません。そのため、野菜を与える時は、小さく刻んだりすりつぶしたりして与えるのがおすすめです。大根の実の部分を与える場合も同様に、少量を大根おろしにして与えましょう。

大根の実の部分には消化を促進する酵素が含まれています。しかし、その酵素は加熱してしまうと効果が消えてしまうので、生のまま与えないと効果を発揮しません。しかし、消化を助ける酵素を過剰摂取してしまうと逆に下痢になってしまうので、犬に大根おろしを与える際は小さじ1杯程度を目安にしておきましょう。

葉っぱや皮の与え方

大根おろしは生でも大丈夫ですが、葉っぱや皮の部分を与える場合は、必ず火を通してください。これらの部分には、ビタミンやカリウム、カルシウムなど健康に役立つ栄養素がたくさん含まれています。しかし、食物繊維も豊富に含まれているため、食べすぎると消化不良を起こすおそれがあります。

これらのことから、大根は毎日与える食材というよりは、犬が胃腸の調子を崩している時などに利用したい食材といえるでしょう。また、大根の葉っぱや皮が余っている時に、ドッグフードのトッピングとして使用する方法もあります。

注意点

甲状腺機能低下症を患っている犬には、大根やブロッコリー、カリフラワーのような野菜は与えないようにしましょう。これらの野菜にはゴイトロゲンという成分が含まれているのですが、この成分により甲状腺の働きが阻害され、甲状腺機能低下症の症状がさらに悪化するおそれがあります。

このように、大根には犬の健康に役立つ栄養素が豊富に含まれていますが、与えすぎは体調不良の原因になります。また、良質なフードをしっかり食べている場合は、それ以外の食事は基本的に必要ありません。ほかの食べ物を与えることで、それまで食べていたフードを食べなくなることもあります。食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたい時や、胃腸の調子を整えたい時などに参考にしてください。

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